« 『山女日記』湊かなえ(幻冬舎)。 | トップページ | 花の白山へ(第2日目)。 »

2014年8月27日 (水)

花の白山へ(第1日目)。

人気blogランキングへ

初めて白山に行ったのはもう7年も前。

もう35年の付き合いになるH隊員にお世話になり、白山の頂上を踏む事ができたのでした。
そのときの様子は是非コチラを↓ ↓ ↓

http://tabipapa.cocolog-nifty.com/blog/2007/06/post_8009.html

2007年の6月のことでした。
まだまだ雪がたっぷりと残っており、「花の白山」の面影のほんの一部しか味わえなかった。また花の時期に来なければ・・・
という思いが強く残りました。

2014年7月31日~8月1日、ついにその思いを果たすときがやってきました。

7月のシフト表が出来てきたときに、7月31日に休みが入っていることに気がつきました。

(これは遠出のチャンス。ANAのマイルも切れそうなのがあるし・・・)

そこで思い出したのが白山です。
まだ1度しか登ってない。
花の白山を見たい。

何人かに声をかけましたが、いかんせん平日の2日間。
8月1日の休みは無事確保しましたが、一緒に行く人は現れず、久々の単独遠征となりました。

=====================================

2014年7月31日(木)、3:30起床。
飛行機に乗るのでガスやバーナーは持っていきません。
小屋の予約をするときも夕食と朝食を頼みました。
真夏ですし、山小屋1泊ですから中型のザックはスカスカです。

4:23、青梅の家を出ます。

10020140731_042441 ←マンション8階から見た大岳山。まだ夜が明けていません。

青梅駅前のコンビニに急ぎ、お茶とおにぎりを買います。
青梅4:35発の始発電車に乗ります。
電車の中でおにぎりを1個食べて朝食とします。

立川で南武線に乗り換えます。
帰りには西国立で降りて「こまくさ」に寄ろうと思っています。
川崎駅に6:09着。

京急川崎駅まで歩きます。
6:24発の空港行き電車に乗ると車内は当然ながら空港まで乗る人がほとんど。
ビジネスバッグを持った出張のサラリーマンや麦藁帽をかぶった行楽客・・・
旅気分も盛り上がってきました。

6:39、羽田空港に到着。
今日乗るのはANAなのですが、JALの方のターミナルに向かいます。
JALのカウンターにて予約してあった千歳→羽田の4人分のチケットを購入。
9月の利尻・礼文の準備の一環です。

JALのカウンターのお姉さんに「ANAのターミナルに行く一番早い方法は」と訊くと、「8番のバス停から無料バスが出ています」と教えてくれたが、コチラの目を見ずに言ってました。
ちょっとヤな感じ・・・でした。

シャトルバスに乗って第2ターミナルへ。
ANAのカウンターでザックを預け、保安検査場へ。
4月にあわただしく乗ったときとは違い、今日は「旅気分ルンルン」です。

カードと搭乗券を見せてラウンジへ。

10020140731_071448 ←ベーグルとコーラで朝食の摂り直しというか補給というか・・・

時間になりましたので、ゲートに向かいます。
今日乗るのは小松行きANA751便。小松空港は初めてです。

羽田空港では時間通りに動き出しても飛び出すまでが長い長い。
しかし、飛び出して水平飛行に移ればすぐ山の中、というか山の上。
確信は持てませんが南アルプス・中央アルプス・北アルプスがまだ雪を残している姿が見えます。
睡眠は全く足りていないはずですが、眠るどころではありません。
機内での飲み物はいつもコンソメスープをいただきます。
長い路線ならお代わりまでいただくのですが、小松へはあっという間。
日本海が見えてきました。
8:55、小松空港に到着。

10020140731_090048 ←小松空港到着ロビー。地方の空港はどこでもレンタカーのカウンターが幅を利かせています。

さて、ここから別当出合までは乗り合いタクシーを予約してあります。
「小松空港総合案内所前に9時30分までにお越しください。」
と、連絡が来てましたのでそれまで空港の売店を冷やかしたりして時間をつぶします。

すると、「たけぱぱさん、ですよね?」
と、山姿ではない女性から声がかかります。
山姿ではないので一瞬ひるみましたが、良く顔をみればあっつさんでした。
あっつさんは観光でコチラに来たようです。
能登にも行くと言っていました。
あっつさんとはしばらく立ち話をして別れ、お茶など買っているとそろそろ10分前。
案内所前にA4サイズの『白山登山エクスプレス』と書いた札を持った男性が立っています。

名前を告げると、
運転手さん「これで5名全員揃いました。あとは4名グループの方です。今トイレに行っておられますので、戻られたら時間前ですが出発しましょう」

同乗の4名はやはり東京から今朝飛行機で来た60代男女2名ずつのパーティ。
山小屋2泊するそうだ。

空港から外に出る。
相当に暑い。
運転手さんによると今日の小松は34度まで上がるとの予報。

ワゴンタクシーはすぐ空港を出発。
私の希望でトイレに一度寄ってもらった。
よく喋る運転手さんで、ほぼずーっと観光案内をしながらだったのであっという間に別当出合に着いた気がする。

話していたことの一部、
・平家物語の仏御前の墓がこのあたりにある。
・雪が多いので道路境界の標識が上から矢印で下に向いている(これは札幌育ちの私には珍しくもないが)
・このあたりは田んぼが多いが当然コシヒカリだ。ではコシヒカリの「コシ」はこの場合何県なのか?(思わず「福井県」と答えてしまった・・・これは仕事の上で知っていただけなのだが)
・弟が気象庁に勤めている
・このあたりは「蕎麦」ではなく「うどん」である
・「平家」の安宅関はこのあたりにある
・市川団十郎がよく来た(海老蔵の父=故人)
・石川県はなぜ金沢県ではないのか

これくらいにしておこう。

到着前には帰りの温泉の話と集合時間もきっちり説明していました。
10:50、別当出合(貸切バス駐車場)到着。
片道料金3800円也を払う。
明日はここに13:30集合とのこと。

日差しも強く、ここ別当出合まで来ても30度以上はありそうだ。
上半身はTシャツ1枚にする。
おにぎりを一個食べ、登山靴の靴紐を締めなおして11:05歩き出す。

100dsc06324 ←ここから歩き出す。ほぼ同時に消防署の若い団体6~70人も歩き出す。さすがに4~5隊に分かれて歩いているようだったが。

100dsc06325 ←天気は上々。日差しが強い。赤矢印の左を歩いてくる4名が乗り合いタクシー同乗パーティ。

100dsc06326 ←10分ほど歩くと路線バスの「別当出合」。別当出合登山センターがある。

休憩所があり、トイレ・自販機などがある。
下山して来た人達が美味そうに缶ビールを飲んでいる。
明日の自分もきっとこんな姿だろうなと、ビールおじさん達を見ながら思う。

100dsc06327 ←登山届けをここで書いて出す。

さて気になるのは今日の暑さ・・・
水を汲んでいけるように水筒は持ってきたが、自販機のペットボトルが冷たくて美味そうだ。
ついついアクエリアスのPET500mlを買ってしまった。

11:20、再び歩きだす。

100dsc06328

100dsc06329 ←別当出合の休憩所を振り返る。

100dsc06330 ←砂防新道を行きます。

100dsc06331 ←吊橋で対岸に渡ります。

100dsc06332 ←ガクアジサイ。

100dsc06333 ←白山には年間5万人が登る。道は整備され、道標も立派なものが立っている。

100dsc06334 100dsc06335

100dsc06336 ←「室堂まで5km」。天気がいいうちに早く上がってしまいたいが、前後に登山者も多いし、暑いので「無理はいけない」と、自重する。
立ち止まり、アクエリアスを飲み、またゆっくりと登る。

100dsc06337 ←11:56、中飯場。100dsc06338

100dsc06339 ←中飯場にはトイレがある。水場もある。先に登っていった消防署員若手軍団がたくさんいた。

すぐ出発するが、前にも後ろにも若手消防署軍団がいる。
抜かしたいのだが、最後尾はトランシーバーに向かって「すぐ後ろに登山者がいます。待ちますかどうしますか?」と訊いているが、なかなか道を譲る様子がない。

少し道が広くなったところで一気に抜かし、先頭の男子に、
私「すぐ後ろから登山者が来てるんだから道を空けてよ。その判断は最後尾を歩いている人間にさせて下さい」
男性「わかりました。お疲れさまっす」

100dsc06340 100dsc06341 ←手取川上流の砂防工事はすでに100年以上も続いているそうである。

100dsc06342 ←12:31、別当覗。

100dsc06343 ←下を覗くと別当出合のあたりが確かに見える。

腹が減ったが、もう一個のおにぎりは甚之助避難小屋までとっておく。
ここではゼリードリンクなどて凌ぐ。

100dsc06344 ←センジュガンピ。ナデシコ科の花は「やさしい表情」をしている。

100dsc06345

100dsc06347 100dsc06346 ←13:02、甚之助避難小屋。ここで大休止。

ここにも消防隊員がたくさんいる。
が、それよりも多いのは地元の人達が日帰りで登りにきているであろうという感じの人達。
若い集団も家族連れもたくさんいる。
ベンチは埋まっているので、眺めのよさそうな地べたに腰を下ろし、おにぎりをパクつく。
久々の単独遠征。天気も上々。テンションは上がる。
とことん汗をかいて山小屋にたどり着きたい、という気持ち。
もちろん頭の中にあるのは生ビールだ。

13:19、甚之助避難小屋をあとにする。

100dsc06348 ←2011年6月に今の甚之助避難小屋が出来るまでは少し上に小屋があった。
旧の小屋跡地では新しくベンチを設置したり、職人さんが何名か来て整備工事をしていました。

100dsc06350 ←クルマユリ。

100dsc06351 ←ヨツバシオガマ。

100dsc06352 ←シナノオトギリ。

汗を拭き、写真を撮り、PETボトルのアクエリアスを飲む。
もうそろそろアクエリアスは空になりそうだ。

100dsc06353 ←室堂まで2.2km。

100dsc06354 ←ヤマハハコ。

100dsc06355 ←アキノキリンソウ。

100dsc06356 ←赤い屋根の甚之助避難小屋を見下ろす。遙か右下には別当出合も見える。

100dsc06357 ←右に行けば南竜ヶ馬場。次回はこちらにも足を伸ばしてみたいと思うが、今回は真っ直ぐ室堂へ向かう。

100dsc06358 ←シナノキンバイ。

100dsc06359 ←ミヤマダイモンジソウ。

100dsc06360 ←キヌガサソウ。

100dsc06361 ←ウラジロナナカマド。

100dsc06362 ←室堂まで1.8km。

100dsc06363 ←イブキトラノオ。

100dsc06364 ←ミヤマコウゾリナ。

100dsc06365 ←登るにつれものすごい花畑(これ以外の表現を思いつきません)になってくる。イブキトラノオの群落。

100dsc06366 ←カラマツソウ。

100dsc06367 ←オタカラコウ。

100dsc06368 ←本場白山のハクサンフウロ。

100dsc06369 100dsc06370 100dsc06371

空間の広がりは写真でも文章でもなかなか表現する事が出来ない・・・
圧倒されるばかりの花畑。
来年もしこの時期にまた来れるならば無理にでも平日に休みをとってもらい、この景色を眺めてもらいたいと思う。

100dsc06372 ←シナノキンバイ。

100dsc06373 ←これも本場のハクサンコザクラ。

白山には「ハクサン」の名が付く植物が多い。
高山帯を持つ山としては最も西にあるので研究が早くから進んだためだそうな。
研究者がもっと東に偏っていたら「ヤツコザクラ」とか「アキタコマフウロ」なぁ~んて名前になっていたかも・・・と勝手な想像をめぐらす。

100dsc06374 ←沢沿いに咲くハクサンコザクラとシナノキンバイ。

100dsc06375 ←室堂まで1.4km。

100dsc06376 ←この地形には見覚えがある。7年前に来たときには「ただの雪の斜面」。慎重にトラバースをした。

100dsc06377 ←ミヤマダイコンソウ。

100dsc06378 ←シモツケソウ。

100dsc06379 ←アカショウマ・イブキトラノオ・ハクサンフウロ・コオニユリ・カラマツソウなどなど。

100dsc06380 ←少し雲が沸いてきたようだ。しかしテンション上がりっぱなし。「花の白山」がこれほど素晴らしいものだったとは・・・

100dsc06381 ←ハクサンフウロ。

100dsc06382 ←タカネナデシコ。

100dsc06383 ←延命水。これにも覚えがある。

100dscf1115 ←2007年6月15日撮影。おなじみH隊員。栃木県佐野市在住。

100dsc06384 ←黒ボコ岩が見えてきた。これにも見覚えがある。足元はオタカラコウ・アカショウマ・イブキトラノオ・ハクサンフウロ・シモツケソウ。

100dsc06385 ←14:27、黒ボコ岩。

100dscf1116 ←2007年6月。

100dsc06386 ←黒ボコ岩で観光新道と合流する。

100dsc06387 ←室堂まで0.9km。

100dsc06388 ←弥陀ヶ原。7年前は一面の雪原だった。

100dsc06389 ←コバイケイソウ。

100dsc06390 100dsc06391 100dsc06392 ←チングルマ・オンタデ・ウラシロナナカマドが咲いている。どこかにクロユリがないかと目を凝らす。

弥陀ヶ原からはほんの一登りで室堂のはずである。

100dsc06393 ←ゴゼンタチバナ。これも「本場」と言っていい。「ゴゼン」の名は白山最高峰の「御前峰」から来ている。

100dsc06394 ←イワギキョウ。

100dsc06395 ←14:57、室堂に到着。宿泊棟がいくつもある。750人収容という日本で3番目に大きい山小屋だ。

100dsc06396 ←山小屋内には臨時郵便局まである。

フロントで受付を済ませると、少し待ってから他のパーティと一緒に男性スタッフの案内で宿泊場所に案内される。

案内されたのは「御前荘」という宿泊棟の8号室下段。
左隣には一緒に案内されてきたご夫婦、右隣は単独のちょび髭オヤジ(60代か)その右には50代のよく喋る男性。

久しぶりに大量の汗をかいたので、まず着替える。
パンツ以外は全て替え、上にパーカーを羽織る。

落ち着いたところで、登っている間中考えていたことを実行する。
フロントの向かいにビール・コーヒー・お茶・お湯を売るカウンターがあり、そこで生ビールを買う。
カウンターの子はハーフっぽい愛想のいいお姉ちゃんだった。
お姉「恐れ入りましゅが、空いたコップはお持ち帰りいただきましゅ」

100dsc06397 ←手前はゴミ袋。水筒に入っているのは芋焼酎。

100dsc06398←御前峰を見ながら生ビールを飲む。これが「登っている間中考えていたこと」であります。
神社は修理中でした。

生ビールを飲み終え、焼酎を飲み始めたと思ったらポツポツと降ってきた。
急いで片付け、宿泊棟に戻る。
部屋の窓から見ると大粒の雨。
やがてバケツをひっくり返したような豪雨になった。

携帯の電波も通じないので、今日の出来事をメモしながら焼酎をチビリチビリ。

17時。夕食の時間になったが雨は止まず。
皆、雨合羽を着込み、傘をさして食堂のあるメインの建物まで行っている。
仕方なく私もそうする。

合羽を着込み、カメラを濡れないように合羽の中に収め、ポケットに焼酎を入れ、玄関で登山靴を履く。
小屋の傘は16本骨のある立派な傘だった。

食堂の列に並び、食券を出し、おかず(肉系か魚か選べる)・ご飯(量を選べる)・味噌汁・お茶椀をお盆に載せて窓際のカウンターに座る。

100dsc06399 ←白山室堂の夕食。ご飯と味噌汁はお代わりできる。私は焼酎を飲みながらゆっくりといただく。窓の外の雨の景色を眺めながら。

夕食を終え、外に出てみると雨は止み、青空が見える。

100dsc06400 ←そこでまた、ベンチに座ってちびちびとやりだす。御前峰を眺めながら。

18:30頃、切り上げて部屋に戻る。

右隣のちょびひげオヤジはすでにイビキをかいて寝ている。
危険な感じがしたのでオヤジと私の顔の間に余っていた毛布で防波堤を作る。
消灯が20時だったと思うが、どうやらその前に眠ってしまったようだ。

「花の白山へ(第2日目)。」へ続く>>>

クリックしてくださると「来年も花の時期に白山に行きたいです・・・。」も喜びます。→人気blogランキングへ

« 『山女日記』湊かなえ(幻冬舎)。 | トップページ | 花の白山へ(第2日目)。 »

登山」カテゴリの記事

コメント

お花キレイですね~heart04
白山は3年前に登ったんですが、7月の上旬だったのでまだ雪に覆われていて
お花を見ることができませんでした。
次はお花目当てで行きたいですhappy01

一緒に行けなくて残念だったが、久々の単独行で良かったのか?それとも寂しかったのか??
念願通りたくさんの高山植物を見ることができ、天気にも恵まれて羨ましいなあ~~
チャンスがあったらオイラもまた行ってみたいもんだなあ・・・

景色を眺めながらの生ビールbeerはさぞかし美味かったろうなあ~~~happy01

ふかふかちんちん、
オイラもまた来年もこの時期(お花の時期)に行きたいと思っています。
しかし、この時期はどこに行っても「いい時期」なんだよね~~~。
今回はマイルの期限切れそうなのがあったのでほぼ迷わず白山にしたんだけど、来年はまた色いろと迷っちゃうんだろうなぁ・・・

H隊員、
歩くのは一人でも単独でもダイジなんだが、小屋に着いてからが一人だと寂しいねぇ。
もうちょっとのところでまさとしやなごちゃんも来れるかもしれなかったんだが・・・
まぁ、人生思う通りにはいかないね。
しかし、このあと8月は天候不順でほぼ山に行けなかったので、白山に行っておいてよかったと思っています。
景色を眺めながらのビールはおっしゃる通り最高です。

これで「2周目挑戦」は残り28座です。

コメントを書く

(ウェブ上には掲載しません)

トラックバック

この記事のトラックバックURL:
http://app.f.cocolog-nifty.com/t/trackback/1682021/57118319

この記事へのトラックバック一覧です: 花の白山へ(第1日目)。:

« 『山女日記』湊かなえ(幻冬舎)。 | トップページ | 花の白山へ(第2日目)。 »

2015年5月
          1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31            

最近のトラックバック