利尻・礼文へ(2日目・利尻岳アタック)。
2014年9月26日(金)、利尻島ファミリーキャンプ場「ゆ~に」のバンガロー(イワン 6)の2段ベッドの2階で目が覚める。
4時起床。
まさとしが一番早く起きてコーヒーを淹れ始める。
一番先に寝たので起きてくるのも早いというわけです。
なご太郎が一番遅かったのですが、無理もありません。
風邪の治りかけのようで、夜中に苦しそうな咳をしていました。
しかし、今日は利尻岳アタックの日。
なご太郎も時間が経つにつれ、シャキっとしてきました。
私もコーヒーを飲んでシャキットな。
朝飯は我等が給食係=まさとしが石狩鍋の残りでラーメンを作ってくれました。
元気が出ます。
さてさてサブザックの中身をチェックして、まさとし運転で登山口の「北麓キャンプ場」まで。
5:05発。
←北麓キャンプ場。9年前に花坂&H隊員と来たときにはここに泊まりました。
準備運動をし、用意が出来たら出発です。
←「ファイト~、マッスル、マッスル!」も、いつもより気合が入ります。5:18歩行開始。
北麓キャンプ場管理棟前のBOXに登山届を投函。
←靴の泥を落とすというより、余計な種を山に持ち込ませないためでしょう。浅い水槽が何段かあってそこで靴を水に浸してから歩き出します。なご太郎撮影。
5:30、甘露泉。
←「利尻ルール」の看板。
利尻ルールとは、
・携帯トイレを使うこと
・ストックにゴムキャップをつけること
・植物の上に座らない、踏み込まない
この3つです。
いつもはずして使うストックのゴムキャップも利尻では私もはずさないで使用します。
←甘露泉の水をゴクリと。朝のコーヒー以上に元気が出ます。
←水筒にも汲んでいきます。
休憩はほぼ30分毎にとります。
明るいうちに下山してくればいいのですから気楽なもんです。
バスの時間など気にしなくてもいいのがありがたい。
←利尻・礼文の関係は約2000km南に離れた屋久島・種子島の関係に良く似ている。
片や高山を擁する丸い島、片や平たい長い島。 ←7:08、6合目。小休止。
←礼文島。色んな思い出がよみがえってくるが、やはり「愛とロマンの8時間コース」のことを思い出す。そして桃岩荘のこと。
←ペシ岬・鴛泊港が見える。鴛泊の集落を隠すような山がポン山。
←地図で現在地や利尻・礼文の位置関係を確認する女子3名。若干ポーズをとらされている感はぬぐえません。
←紅葉(というよりも黄葉)の中を進みます。
←右端にペシ岬・鴛泊港。この写真ではわかりにくいが真ん中辺りが空港。
←エネルギーを補給するちょも。
←8:51、8合目・長官山に到着。頂上がどぉ~んと目に刺さる。
←沓形港が見える。鴛泊が「利尻富士町」の役場のあるところで、こちら沓形に「利尻町」の役場がある。
←階上に雲が少しだけ浮かぶものの、快晴。汗かきのなご太郎はここ北国の標高1200mでも汗が吹き出すようです。
←利尻岳山小屋(避難小屋)。まさとし撮影。
←9:39、9合目。「ここからが正念場!TOUGH TRAIL!」。
←9合目のトイレブースにはハッキリとした記憶があります。8年前にここに来たときにH隊員がこのブースで用を足していました。H隊員はブツの入った携帯トイレをザックには入れたくなかったようでその後「お買い物袋」然と、手にぶら下げて歩いていましたっけ・・・
私「さぁ、ここからが正念場だかんね。歩きにくいところやちょっと危ないところもあるのでゆっくりと一歩一歩ね」
皆「はーい、了解」
←イワツメクサ。ピンボケすみません。
←左上端に礼文島の一部が見える。
←利尻岳は火山性の崩れやすい土壌の為、あちこちで登山道がえぐれてしまっている。
この看板から上は登山道の右側が激しくえぐられてしまっている。
私「トラロープから離れて歩いてね」
皆「はーい」
←2枚の写真でいうと登山道左側がえぐられてしまっているのがおわかりいただけると思う。
←「崩壊危険箇所」は過ぎてホッと一息。しかし足元の石が丸っこい軽石のような状態で歩きにくい。
←「沓形コース」と合流。37年前、大学1年生のときに沓形から登った事がある。
沓形コースは「背負子投げ」や「親不知子不知」などの難所があり上級者コースとなっている。
18歳のたけぱぱは友人2名とスニーカーで登りました。
←そいうえば途中でカゴを背負った元気のいい兄さんに抜かされたのだが、ここにいた。
登山道工事をしてくれている兄さんだったわけだ。
崩壊を少しでも防ぐ意味でも、歩きにくさを防止する意味でも登山道整備は急がれるところだ。
←「おいおい、ホントに地球って丸いんじゃね」と、ちょっと思いましたね。
←このあたり、まわりから3mくらい沈んでしまっている。しかも歩きにくい。
←8月24日の大雨で「亀裂が入った」という情報は入っていました。しかし、登山道を見た限りでは危険ではなさそうです。
←霜も降りています。9月下旬です。雪もすでに何度か降ったようなあとがありました。
←いよいよ頂上が見えてきました。左下にグリーンのロープを2本平行に渡してあるのが見えると思いますが、そこは両側が切れ落ちており、ちょっと肝を冷やします。
←ローソク岩。
←10:54、利尻岳頂上に到着。私は5回目、女子3名は皆始めての利尻岳頂上です。
ハイタッチで登頂の喜びを分かち合います。
←利尻岳南峰。1721m。崩壊箇所があり、危険。
我々の立っている北峰は1919m。
←沓形港を見下ろす。見ている尾根をたどってくるのが沓形コース。
←東側、北海道本土を見下ろす場所に座ってお昼にする。奥に北峰が写っている。
皆さんセイコーマートで買ったおにぎりやカップ麺。
私もおにぎりと、やはりセイコーマートで買った冷やしのッカプそば。どんぶり型の冷やしそばではなくてそれが縦型なので買ってみた。
夏山にはけっこうイケます。
←前回(2007年)に来たときには見つけられなかった三角点。どうやら新しくなった様子。
←利尻岳頂上から見た礼文島。明日行きます。コチラも楽しみで仕方がありません。
←3枚、まさとし撮影。どうやらタイタニックごっこをやってるらしい。
←下山開始前に記念撮影。父子連れの息子さんのほうにシャッターを押してもらいました。
←ちょも、お得意の「V字バランス」。
11:35、山頂をあとにします。
←一輪だけ見かけたチシマギキョウ。こんな時期までよくぞ咲いていてくれました。
12:23、9合目。
皆ここで携帯トイレを使用。
つまりあのH隊員も使用されたことで全国的に有名な携帯トイレブースを使用。
13:00、避難小屋。
中に入って小休止。
5分ほど休みました。
20人ほどの定員。
休んでいる間、他に誰も来ませんでした。
←13:22、8合目(長官山)。利尻頂上もこれでしばらく見納めです。
13:35、第2見晴らし台。
←5合目から見た礼文島。頂上からの見え方とかなり違います。利尻と礼文の距離はわずか18kmほどしかありません。
←5合目から下はまた紅葉に囲まれての下山です。
←15:13、4合目。
←まさとしが手にしているのは「携帯トイレ(使用済)」。わざわざザックから出して「お買い物スタイル」でポーズをとっているのは、もちろんH隊員に敬意を表しているわけであります。
←15:50、登山口(北麓キャンプ場)に到着。まさとしがうれしそうにここで携帯トイレを捨てているのは、もちろんH隊員に敬意を表しているわけであります。
←キャンプ場の管理棟の向うに利尻岳頂上が見える。今日も「おてるちゃん」のおかげで一日中晴天に恵まれました。
まさとし運転で我々のキャンプ場「ゆ~に」に戻る。
簡単に着替え、風呂道具その他を持ってふたたび車へ。
今宵の反省会会場は18:30に予約してあるのでまだ時間がある。
姫沼を目指す。
←途中の展望台から見たペシ岬・鴛泊港。その向うには礼文の島影。
島一周道路から少し山側に入り、16:30頃姫沼の駐車場に到着。
もう誰もいないだろうと思ったがさにあらず、観光バスが3台停まっていた。
←姫沼と利尻岳。手前の山はポン山。
近くにいた観光バスで来ているらしきおじさんにシャッター押しをお願いした。
一度押してもらったが確認したところ「半押し」だったようで、再度お願いした。
少し水面に波が立っていて、「逆さ利尻富士」は無理かなと思いましたが、沼に近寄ってみると結構イケソウな気もします。
絵葉書を売っていた売店のお姉さんに写真を見せて「ノコギリソウ」の名前を教えてもらいました。
車はまた元のキャンプ場近くまで戻る。
←昨日に続き「利尻富士温泉」へ。
今日は風呂からもバッチリ利尻の頂上が見えたので、飽きることなく露天風呂から夕日の当たる利尻富士を眺めたことです。
さてお待ちかね反省会場へ。
←レンタカー屋さんに教わった「こぶし」でまずは生ビールで乾杯。快心の登山、快心の一杯です。
「いこい」は結構にぎわっており、座敷は完全に埋まっています。
よく見ると隣は同じキャンプ場に泊まっていたお三方(男性)なのでした。
←せっかく北の離島に来たのですから、北の海鮮に舌鼓。まいうー以外のことばが思い浮かびません。
申し訳なかったのですが、なご太郎にはソフトドリンクで我慢してもらい、帰りはなご太郎の運転でキャンプ場に戻ります。
キャンプ場に戻ってから反省会二次会。
まさとしは今日も早めにノックアウト。
3人で楽しく飲んで、楽しく話して、また星空の元で歯を磨いてから就寝。
「利尻・礼文へ(3日目・利尻島観光&フェリー編)。」に続く>>>
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※この一週間後に登ったサコー岳園長ご一行は9合目から上は「風と雪(あられにも)たたかれた」とのことです。
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好天の中、のんびりと利尻山を楽しめて良かったねえ~[m:50]
何度も名前を出してもらってどうも有り難う。。。[m:206]
投稿: H隊員 | 2014年10月23日 (木) 12時59分
H隊員、
「お礼」には及ばないよ。
いつもH隊員には楽しませてもらってるので・・・
その場にいてもいなくてもね、イヒッ
投稿: たけぱぱ | 2014年10月28日 (火) 13時56分