書籍・雑誌

2014年8月23日 (土)

『山女日記』湊かなえ(幻冬舎)。

9784344026018

推理小説が得意な著者だけあって、シチュエーションの構築と筋の展開が読者を見事に小説の中に引き込んでいく。

百貨店勤めの律子。
医者に嫁いだ姉を持つ希美。
帽子デザイナーの柚月。

山を登るそれぞれの女性の人生と山との結びつきが多様なところがこの小説の醍醐味ではないだろうか。

妙高・火打・槍・利尻・白馬・金時・トンガリロ、といった山が登場する。

この小説を読んだ後に行ってみるとまた一味違ってそれらの山を見ることが出来るのでは・・・

トンガリロには私も行ったことありませんけど。

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2014年8月19日 (火)

『八月の六日間』 (北村薫 著)KADOKAWA。

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山の小説です。

通勤の電車の中でついつい先を読みたくて、携帯チェックが終わったらすぐ開いて・・・
そんな読み方でもあっという間に読み終えました。

主人公は40歳前後の出版社勤務の女性。
いつも単独行なのですが、だからこそ「友人とのワイワイガヤガヤ」ではなく、たまたま山で出会った人達との出会いや会話が、なんだか「そういえばこれに似たことがあったかも~」と思わせるようなリアル感がある。

自分も久々に白山へ単独の遠征を行なったばかりでしたので、「やっぱり単独行もいいよな~」と感じ入ってしまうのでした。
(でも私自身はワイワイガヤガヤのほうが好きですが)

山ガールだけでなく、山ボーイ(山おぢさん)にもオススメの一冊です。

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2014年7月18日 (金)

『三島由紀夫』ジェニフェール・ルシュール著 祥伝社新書

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一気に読みました。

三島の評論では読みやすいものとして、橋本治の「『三島由紀夫』」とはなにものだったのか」などもありますが、仏人ジェニフェール・ルシュールが書いたこの本の方がわかりやすく読みやすい。
その理由は・・・

「本書の意義とは、生身の三島を知らない若い世代—再生産されつづける多種多様な三島のイメージに混乱し、どのようにこの作家を理解していいかわからずにいる世代—に、外国人の目を通した、余計なバイアスのかかっていない三島像を伝えることができる点である。意識するしないにかかわらず上の世代が捕われていた、同時代人としての三島に対する複雑な感情、そういったものとは無縁の世代によって今後は新たな理解と解釈がもたらされることになるだろうが、この作家の全体像をある程度ニュートラルな形で提示する本書は、三島研究の格好の入門書となりうるに違いない。」訳者あとがきより。

ということにつきるだろう。

高校生時分に夢中になって読んだ三島ですが、この本を読んで直後「まだ熱の冷めないうちに」何か一冊読まねばと思うのであります。

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2013年4月18日 (木)

『色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年』村上春樹著(文藝春秋)。

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2013年4月12日発売。

村上春樹ファンは世の中に多いと思うが、私はその一人ではありません。

ただ、『ノルウェイの森』だけは読んだことがあります。
『ノルウェイの森』にしてもこの新刊にしてもそこここに音楽が出てきます。
J-POPならわかりますが、洋楽やクラシックは私はチンプンカンプンです。

しかし、そんなことに関係なく面白かった。
「主人公以外の苗字には皆アカだのアオだの色がある」
とか、
「そんな難しい会話を日常の会話でするんかいな」
など、
ツッコミを入れたくなる部分があるのだが、
主人公の多崎つくるの心の動きには不自然な部分はなく、『ノルウェイの森』にしてもこの新刊にしても村上作品に共通して言えることは「物語の中にグッと引き込む力をこの人は持っているなぁ」と思わずにはいられませんでした。

4月14日(日)、国分寺の紀伊國屋書店で購入。

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4月から通勤時間が短くなって、グッと読書量が減りました。
その分、家で本を読もうと思います。
(そうしないとずっとネットばかりやってそうな気がする)
山と本にだけは金はどうしても使ってしまいますね。

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2012年7月20日 (金)

『新古今和歌集 上・下』 久保田 淳 訳注 (角川ソフィア文庫)。

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2007年3月初版発行。

かみ締めて読むというほどチカラを入れたわけではないが、全部読むのに3ヶ月かかった。

全部で約1990首。

心なき身にもあはれは知られけり鴫立つ沢の秋の夕暮れ 西行法師

簡略な訳注で読者を新古今の世界に引き込む腕は「新古今の第一人者=久保田淳」ならではである。

古典文学わけても「王朝文学」に興味のある方なら是非一読をおすすめする。
読みきったあと、さらに深くこの世界にのめりこんでいくこと請け合いである。

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